ピラティスとは?ヨガとの違いや種類について初心者の方向けに徹底解説!
昨今、【ピラティス】という文字を目にすることが増えてきました。芸能人やインフルエンサーによる写真や動画のSNS投稿や、街中・電車等で広告を見る機会も身近になっています。
さて、ピラティスとは一体どのようなものなのでしょうか。よく、ヨガに似たエクササイズと捉えている方もいますが、両者には違いが存在します。
今回の記事では、今流行りのピラティスとはどのようなものか、また、ヨガとの違いについて解説していきます。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。
ピラティスとは
ピラティスは、インナーマッスルを強化し体のバランスを整えることで、姿勢や肩こり、腰痛の改善、ダイエット効果、精神の安定など、様々な悩みを改善することが期待できるエクササイズです。胸式呼吸を行い、流れるような動作を行うことが特徴です。
また、太極拳やヨガの要素を取り入れたエクササイズでもあります。
ピラティスとヨガの違い
ピラティスとヨガは、身体の歪み改善、筋力や柔軟性の向上、自律神経の安定など得られる効果において共通点はありますが、一方で違いも存在します。以下で、両者の違いを3つ紹介していきます。
起源の違い
・ピラティス:1883年にドイツでJoseph Hubertus Pilates(ジョセフ・ハベルタス・ピラティス)氏によって考案されたエクササイズです。自身の持病を克服するため、様々なトレーニングやエクササイズを取り入れ、組み合わせたものが原型と言われています。
その後、第一次世界大戦中に、ドイツの従軍看護師となったピラティス氏が、負傷した兵士に対してリハビリとして使用し、発展したものです。
・ヨガ:インダス文明時代、インドで修行僧が行っていた精神の修行法がヨガの始まりとされています。ヨガは、もともと精神の安定を重視しており、心のケアに効果的とされていました。瞑想(ダーナ)に加えて、アーサナ(ポーズ)、呼吸法(プラーナマーヤ)で構成されたハタ・ヨガは世界的に広がり、多くの人気があります。
ヨガは、長い年月をかけ徐々に広がり、健康法の一つとして人々の間で親しまれています。
呼吸方法の違い
・ピラティス:胸式呼吸
胸を膨らませて行う呼吸であり、肋骨を前後左右に広げるイメージで、深く深呼吸を行います。
胸式呼吸は、交感神経が優位となり脳の働きが活性化させることで、集中力の高まりやリフレッシュ効果が期待できます。
・ヨガ:腹式呼吸
お腹を膨らませて行う呼吸であり、呼吸に意識を向け、横隔膜を下げるイメージで深く呼吸を行います。
腹式呼吸を行うことで、副交感神経が優位になることで、リラックス効果やストレスの軽減が期待できます。
エクササイズの違い
・ピラティス:レッスン中は、胸式呼吸を行いながら、止まることなく流れるように動くのがポイントです。動きの質を意識しながら行うことで、骨や筋肉の位置を整えていきます。
また、姿勢の維持やバランスを取るときに使われるインナーマッスルを鍛えることで、しなやかで強い筋肉とゆがみの無い正しい姿勢を作ることを目標とされています。
・ヨガ:全身を伸ばすようにポーズを取り、数秒間キープしながら深い呼吸を行うことでポーズを深めていくのがポイントです。関節の可動域が広がり、身体の柔軟性を高めていきます。
また、ヨガは心と体、魂が繋がっている状態のことを表し、呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得ることを目的とされています。
ピラティスの種類
ピラティスには、主に以下2つの種類があります。それぞれ紹介していきます。
マットピラティス
マットピラティスは、文字通りマット上で行うもので、自身の体重が負荷となる、自重トレーニングです。マットピラティスには、約40種類ものエクササイズがあります。
また、様々な補助道具を用いることで、エクササイズをより効率的に行えます。流れるように動作を行い、インナーマッスルを鍛えていくことで全身を鍛え、姿勢改善やダイエット効果が期待できます。
マシンピラティス
専用のマシンを用いて行うエクササイズのことです。全身を効率よく動かすことに効果的な、「リフォーマー」をはじめ、「キャデラック」「チェア」「バレル」など、様々な種類があります。
マシンを使用することで、動作のサポートが得られたり、負荷を調節したりすることが可能です。正しいフォームを保ちながら、ご自身に合わせた負荷を調整しながら行うことで、無理なくエクササイズを継続できます。
まとめ
最近流行りのピラティスについて、以下3つの項目に分けて解説してきました。
- ピラティスとは
- ピラティスとヨガの違い
- ピラティスの種類
ピラティスもヨガも、身体機能向上や精神面の安定効果が期待できるエクササイズです。
ピラティスを始めようかと検討されている方は、ぜひ参考にしていただき、ご自身に合ったエクササイズを始めてみてください。