【理学療法士監修】ピラティスで体型が劇的に変わる方法とは?
ここ最近ピラティスブームの広がりはどんどん増しており、ピラティススタジオも増えてきています。
その中で、このような疑問をお持ちではありませんか?
「多くの女優やアスリートがピラティスを取り入れているけど、効果はあるの?」
「ほんとに体型は変わるの?」
「どれくらい続けたらその体型を維持できるの?」
今回はピラティスで体型が変わった芸能人から体型が変わるまでの期間やメカニズムに関して、高知市でピラティスインストラクターとして活動している私が解説します。
ピラティスの効果とは?
ピラティスは、体幹を中心に全身の筋肉をバランスよく鍛えるエクササイズです。
ピラティスの効果について、以下にまとめました。
姿勢改善
ピラティスの最も大きな効果の一つが「姿勢改善」です。
日常生活で長時間のデスクワークやスマホ操作を続けると、知らないうちに姿勢が崩れ、猫背や反り腰などの不良姿勢を引き起こします。
ピラティスは、インナーマッスルを強化して背骨や骨盤の位置を正しく保つことを目的としており、これにより自然と正しい姿勢が身につきます。
姿勢が改善されると、肩こりや腰痛といった不調を防ぐだけでなく、見た目もスッキリとした印象になるでしょう。
体幹が安定することで日常生活での疲れにくさが減り、日々の活動もより快適に行えるようになります。
さらに正しい姿勢を保つことで自信がつき、メンタル面にも良い影響を与えるでしょう。
インナーマッスルの強化
インナーマッスルは体幹を安定させ、姿勢を維持するために不可欠な筋肉です。
インナーマッスルを鍛えると表層の筋肉に頼ることなく、身体の奥から支える力が強化されるため、身体全体のバランスが改善します。
特に腰回りやお腹周りの引き締めに大きな効果があり、体型がスリムに見えるようになります。
これにより、ピラティスは単なる筋力トレーニングではなく、しなやかで強い身体を作り出すエクササイズであることが理解できるでしょう。
柔軟性の向上
ピラティスには、筋肉を伸ばしながら鍛える「ストレッチ要素」が多く含まれているため、柔軟性の向上にも効果があります。
特に股関節や肩甲骨周りの柔軟性が高まることで、運動時の可動域が広がり、動きがスムーズになります。
柔軟性が高まることで怪我の予防にもつながり、激しい運動をしても筋肉や関節に負担がかかりにくくなります。
さらに柔軟性が向上すると、日常の動作も楽にこなせるようになり、疲れにくい身体へと変化を遂げるでしょう。
ピラティスのゆっくりとした動作で無理なく筋肉を伸ばすことで、しなやかで柔らかい身体が手に入れ、全体のバランスも整います。
筋力強化
ピラティスは自重を使ったエクササイズが中心で、特別な器具を使わずに体幹を鍛えながら、しなやかな筋肉を作り出せます。
そのためピラティスの筋力強化は、ムキムキの筋肉を目指すのではなく、バランスの取れた美しい体型を目指すことを目的としています。
ピラティスを続けることで体力が向上し、日常の動作がスムーズになり、疲れにくい身体へと変化するでしょう。
代謝の向上
ピラティスはインナーマッスルを鍛えることで基礎代謝を向上させ、痩せやすい体質に変える効果もあります。
代謝が上がることで、日常生活でのカロリー消費が増加し、無理なくダイエットすすめられます。
また筋肉量が増えることでエネルギーの消費量が増え、基礎代謝がさらに向上し、長期的に見てもリバウンドしにくい身体が手に入るでしょう。
ピラティスは継続的に行うことで脂肪を効率よく燃焼させ、身体を引き締めて美しいボディラインを作り出します。
健康と美しさを兼ね備えた身体を目指す方にとって、ピラティスは非常に効果的なエクササイズと言えます。
ストレス解消とリラクゼーション効果
ピラティスでは深い呼吸法とともにゆったりとした動作を行うため、心身のリラクゼーション効果があります。
呼吸をコントロールしながら身体を動かすことで、ストレス解消し、心身をリフレッシュさせられます。
深い呼吸を通じて酸素が体中に行き渡り、筋肉が休まるだけでなく、自律神経も整い、精神的な安定を保つことが可能です。
またピラティスを続けることで、日常のストレスに対しても強くなり、心と身体のバランスが整います。
仕事やプライベートでストレスを感じやすい方には、ピラティスのリラクゼーション効果が大きな助けとなるでしょう。
痛みの緩和
ピラティスは、慢性的な痛みの緩和にも効果があります。
特に腰痛や肩こり、関節の痛みを感じている方にとって、ピラティスは身体にかかる負担を軽減しながら筋肉を鍛える理想的な方法です。
ピラティスのエクササイズは、ボディバランスを整えながらインナーマッスルを鍛えるため、関節や筋肉に無理なくアプローチしながら、痛みを和らげます。
またピラティスは動作と呼吸を連動させることで、緊張した筋肉をほぐして血流を改善させるため、痛みの回復を促進します。
継続的なトレーニングによって痛みの再発も予防し、健康的な生活を送ることが可能です。
スポーツパフォーマンスの改善
ピラティスはインナーマッスルを鍛えることで、体幹の安定性が向上し、運動中のバランス感覚が良くなります。
特にサッカーやテニス、バレーボールなど、素早い動きや身体のコントロールが求められるスポーツにおいて、ピラティストレーニングは不可欠です。
また、ピラティスを通じて柔軟性や可動域が広がることで動きがしなやかになり、スポーツ時のケガを予防する効果もあります。
さらにインナーマッスルを強化することで持久力がアップし、疲れにくい身体を作り上げることができます。
ピラティスはプロのアスリートだけでなく、日常的にスポーツを楽しむ人々にも推奨されるトレーニング法です。
ピラティスと他のエクササイズとの違い
ピラティスは他のエクササイズと比較すると、特にインナーマッスルを中心に鍛える点で大きな違いがあります。
ヨガや筋力トレーニングと似た要素も持ち合わせていますが、それぞれの目的や方法に違いがあり、ピラティスならではの独自の効果を持っています。
ピラティスとヨガの違い
ヨガは、心身の調和を図ることを目的とした古代インド発祥の修行法であり、呼吸法や瞑想、柔軟性向上に焦点を当てたエクササイズです。
ヨガではポーズを長時間キープしながら身体の柔軟性を高め、精神を集中させることが重要です。
一方ピラティスは、20世紀にドイツ人のジョセフ・ピラティスによって考案されたエクササイズで、主に体幹やインナーマッスルの強化にフォーカスしています。
ピラティスでは動作の中で呼吸を連動させ、常に体幹を意識して動かすことがポイントとなります。
ヨガが精神面やリラクゼーションに重点を置くのに対し、ピラティスは筋肉の深層部を鍛え、姿勢改善や筋力強化、身体の安定性を高めることにより、フィジカル面に優位な成果を得られるエクササイズと言えます。
柔軟性を高めるという共通点はありますが、ヨガが「静的なポーズ」を重要視するのに対し、ピラティスは「動きの中で姿勢を保つ」動的なトレーニングが特徴です。
ピラティスと筋力トレーニングの違い
筋力トレーニング(いわゆるウェイトトレーニング)は、バーベルやダンベルなどの器具を使って特定の筋肉に負荷をかけ、筋肉量を増やすことを目的としています。
筋トレでは、筋肥大(筋肉を大きくすること)を目指すことが多く、主に表層の筋肉を鍛えます。
これに対してピラティスは、インナーマッスルと呼ばれる身体の深層にある筋肉を鍛えることが特徴です。
筋トレは筋肉量を増やし、身体の一部分を集中的に鍛えることが目的であるのに対し、ピラティスは身体全体のバランスを保ちながら、しなやかで柔軟な筋肉を作ることを重視します。
ピラティスでは、体幹を鍛えることによって日常生活や他のスポーツでのパフォーマンスも向上し、全身の調和が取れた動きを獲得できます。
ピラティスの独自の強み
ピラティスの強みは、全身を調和させるエクササイズであることです。
特に体幹を強化することで姿勢改善や腰痛、肩こりの軽減にも役立ちます。
加えてピラティスは、柔軟性と筋力を同時に向上させることができ、関節の可動域を広げつつ、筋肉のバランスを整えます。
また呼吸法と動作を連動させるため、ストレス軽減や精神的なリラクゼーション効果も得られます。
総じてピラティスは、インナーマッスルの強化、姿勢改善、柔軟性の向上といった複合的な効果をもたらし、ヨガや筋トレとは一線を画す独自のエクササイズです。
ピラティスで体型が変わった有名人は?
実際に、ピラティスを取り入れている芸能人を紹介します。
芸能人は自分の身体が商品となるため、体型維持やボディメイク、健康などの様々な目的でピラティスを行っています。
では、どんな方がピラティスを行っているのでしょうか?
優木まおみさん
モデル活動をしながら、ピラティスインストラクターとしても活動されている優木まおみさん。
2人目の出産後、体型が戻らないことや体調が戻らないことがきっかけで近所にあるピラティススタジオに通い始めたそうです。
今ではピラティスの資格を取得され、インストラクターとしてスタジオをオープンしたり、書籍を出版されたりしています。
石田ゆり子さん
石田ゆり子さんのピラティス歴は、10年以上です。
年齢を感じさせない透明感と綺麗な姿勢、その美しさに多くの女性が憧れています。
実際にピラティスをはじめてから、頭痛や肩こりなどの不調が改善したと語っています。
今田美桜
今大活躍の今田美桜さんも、ピラティスを行っています。
人気女性誌の美容インタビューでも、ピラティスを話題にしていました。
今田美桜さんの美の秘訣は、以下の内容です。
- 気が向いたらすぐにピラティスをする
- 週に3回を目標に、ピラティスを続けている
- 普段使わない筋肉をしっかり動かすことで、強化できる
憧れのスタイルは、ストイックな努力の賜物です。
レディ・ガガ
レディー・ガガは、フィットネスとリハビリのためにピラティスを取り入れており、特に2017年に公表した線維筋痛症の症状を軽減するために活用しています。
自宅にリフォーマーを設置し、トレーナーと共にトレーニングを行い、ピラティスやヨガを通じて慢性的な痛みの克服に努めています。
またピラティスは彼女の姿勢や筋力の改善、パフォーマンスの維持にも貢献しており、彼女の健康管理において欠かせない要素の一つです。
ピラティスで体型が変わる理由 5選
なぜピラティスをすると、体型が変わるのでしょうか?
体型が変わる理由を知ることで、ピラティスに意欲的に挑めるでしょう。
ここからはインストラクターとして様々な人のサポートしてきた私が「ピラティスで体型が変わる理由」を解説します。
体型が変わる理由は、以下5つの内容です。
・歪みが整うため
・姿勢が良くなるため
・メンタル面が安定するため
・基礎代謝が上がるため
・むくみが減るため
一つずつ説明します。
歪みが整うため
身体の歪みとは骨格や筋肉のバランスが崩れ、正常な姿勢や動作ができなくなる状態を指します。
姿勢不良や筋力の偏りが原因で骨格が歪み、腰痛や肩こり、関節の変形などの不調を引き起こします。
中でもO脚は、女性に多い関節変形による不調の一つで、膝が外側に開いてしまうことで膝と膝が引っ付きにくくなった状態です。
O脚の原因として、以下の内容が挙げられます。
・体幹や骨盤の不安定性
・筋肉のアンバランスさ
・背骨の柔軟性低下
ピラティスのエクササイズはインナーマッスルを鍛えることで、体幹や骨盤が安定し、背骨の動きが良くなってきます。
体幹や骨盤が安定してくることで膝への負担も軽減し、O脚も改善します。
身体の不調の代表例2つ目として「ストレートネック」が挙げられ、姿勢が悪い状態でのスマホやパソコンを長時間使用することが原因です。
ストレートネックの症状により、首こりや肩こり、頭痛などの症状が現れます。
そのため、ストレートネックを解消するには、姿勢の改善が不可欠です。
ピラティスを行うことでインナーマッスルの機能が向上し、姿勢が改善することで首への負担を減らせます。
姿勢が整うため
日常生活で長時間のデスクワークやスマホ操作を続けると、知らないうちに姿勢が崩れ、猫背や反り腰などの不良姿勢を引き起こします。
そのような不良姿勢を改善するために、ピラティスでは、エクササイズを通して筋肉や身体の使い方を再構築していきます。
身体の動かし方を理解することで、姿勢に関係するインナーマッスルを鍛えられ、自然と姿勢が整うようになるのです。
姿勢が改善されると肩こりや腰痛といった不調を防ぐだけでなく、見た目もスッキリとした印象になります。
体幹が安定することで日常生活での疲れにくさが減り、日々の活動もより快適に行えるようになります。
メンタル面が安定するため
ピラティスは呼吸法や集中力を高める要素を取り入れることで、自律神経を安定させる効果があります。
自律神経は、心身の健康維持には欠かせません。
ストレスが軽減され心が安定することで、体型改善に取り組むモチベーションを高めやすくなります。
また心身がリラックスすることで過食を防ぎ、健康的な生活習慣を維持する助けとなるでしょう。
ピラティスの呼吸法を続けることで自律神経が整い、心と身体のバランスが取れると、メンタル面が安定し、体型の変化にも繋がっていくのです。
基礎代謝が上がるため
ピラティスを続けることで基礎代謝が上がると、日常生活で消費するカロリー量が増え、体脂肪を効率よく燃焼できるようになります。
これにより無理な食事制限や激しい運動をせずとも、体重や体脂肪が自然と減って、引き締まった体型を手に入れられるのです。
特に継続的にピラティスを行うことで、代謝が高まった状態を維持できるため、リバウンドしにくい身体へと変化します。
むくみが減るため
ピラティスは血流やリンパの流れを促進するため、むくみの解消にも効果的です。
特に脚や腹部に溜まりやすいむくみが改善されることで、身体がすっきりとした印象になります。
むくみが減ると全身の代謝が活発になり、体液の循環がスムーズになるため、デトックス効果も期待できます。
日常的にむくみやすい方がピラティスを日常い取り入れることで、見た目にも大きな変化が現れ、よりスリムな体型に近づけるでしょう。
ピラティスを始めて体型に変化が出るまでの期間
ジョセフ・ピラティス氏は「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体全体が変わる」と述べています。
ピラティスを始めてから体型に変化が出るまでの期間は個人差がありますが、一般的には3か月~6か月ほどの継続が必要です。
以下では、期間ごとの体型の変化について説明します。
最初の1か月
ピラティスを始めて最初の1か月は、身体が動きに慣れていないため、体型の変化を感じにくいかもしれません。
しかしこの時期に正しいフォームや呼吸法を習得することが、今後の体型の変化に大きな影響を与えます。
エクササイズで体幹を刺激することで徐々に強化され、姿勢が改善されていくでしょう。
この段階では焦らず、基礎をしっかりと固めることが重要です。
2か月目から3か月目
2か月目に入ると体幹がさらに強化され、ボディラインが引き締まってきたことを実感できるでしょう。
姿勢が良くなり、特にウエストやお腹周りの変化が目に見えてわかるようになります。
この時期には筋肉が徐々に発達し、柔軟性もアップします。
姿勢が整うことで、身体全体がスリムに見え、自信がついてくるでしょう。
4か月目以降
4か月目以降は、体型の変化がさらに加速する時期です。
筋力がつき柔軟性もアップしているため、全身が引き締まり、体型に大きな変化が現れます。
また、姿勢が改善することで日常生活での身体の動きがスムーズになり、疲れやすさを感じることが減ってくるでしょう。
6か月以上継続すると、見た目だけでなく身体の内側からも変化を感じられます。
ピラティスで体型を変えるためのポイント
ピラティスで体型を劇的に変えるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
本章では、ピラティスに取り組むことで体型を変えるための具体的な方法を解説します。
マンツーマン指導のピラティススタジオを選ぶ
ピラティスの効果を最大限に引き出すためには、正しいフォームと動作を身につけることが不可欠です。
特に初心者の場合、自己流ではフォームが崩れやすく、効果が出にくくなります。
プロのインストラクターからマンツーマンで指導を受けることで、個々の体型や体力に合わせたプログラムを提供してもらえるため、効率よく体型を変えられるでしょう。
マンツーマン指導では、細かい動きや姿勢の矯正を丁寧に行うため、身体の使い方を正しく学べ、怪我のリスクを最小限に抑えながらトレーニングを続けられます。
ピラティス初心者にとってマンツーマンの指導は、正しいスタートを切るための最適な選択手段です。
マシンピラティスのスタジオを選ぶ
ピラティスには、マシンピラティスという専用の器具を使ったトレーニング方法があります。
マシンピラティスには、リフォーマーやキャデラック、チェアなどの器具がありますが、中でもリフォーマーが特に有名です。
マシンで身体をサポートしながらトレーニングを行うため、より正確なフォームでエクササイズを行えます。
特に筋力や柔軟性を効率よく高められるため、初心者でも無理なく取り組めます。
マシンを使うことで、体型の変化をより早く実感できるため、体型改善を目的としたピラティスにおいては非常に有効です。
マシンピラティスは、体型を早く変えたいと考えている方におすすめのトレーニング方法です。
ピラティスを継続する
ピラティスで体型を変えるためには、何よりも継続が大切です。
体型の変化は1日や1週間で劇的に変わるものではなく、コツコツと続けることで、徐々に結果が現れます。
週に1〜2回のペースでピラティスを続けることで、徐々に体幹が強化され、筋肉が引き締まっていきます。
また無理をせず、自分のペースで続けることが、ピラティスで結果を出す秘訣です。
毎回少しずつ身体の変化を感じながら、楽しんで取り組むことで、より理想に近い結果を得られるでしょう。
まとめ
ピラティスは、体型を整えるための効果的なエクササイズであり、継続することで必ず体型の変化を実感できます。
効果を感じるまでに期間が必要のため、諦めたくなる時もありますが、ピラティスをしている芸能人の多くが、長く継続して結果を出しています。
体型を変えたい方は、ぜひピラティスを生活に取り入れて健康的で美しい身体を目指しましょう。
高知市のピラティススタジオ「アルブライト」では、マンツーマン指導にてマシンピラティスエクササイズを提供しています。
体型でお悩みがある方は、ぜひ「アルブライト」までご相談ください。
関連記事
執筆者情報
上田翔太(アゲタショウタ)
高知市でパーソナルジム・ピラティススタジオを2店舗運営。理学療法士の国家資格を持ち、年間2000件のレッスンを担当。美容・健康面において幅広い経験・知識を持つ。