ピラティスは呼吸法が大切!正しい呼吸法による効果とコツをご紹介
「ピラティスは呼吸が大切って聞くけど、うまくできないなぁ」と感じている方へ。
ピラティスの正しい呼吸法を習得することで体幹を強化し、理想のボディラインを手に入れるチャンスです。
本記事では、初心者にもわかりやすく、ピラティスの効果的な呼吸法とそのコツを解説します。
ピラティスの基本原則
ピラティスの基本原則は、創始者ジョセフ・ピラティスが考案したメソッド「コントロロジー」に基づいています。
コントロロジーは「身体を均等に発達させ、姿勢を正し、体力を回復させ、心に活力を与え、精神を高める」ことを目指しています。
このメソッドの根底には「呼吸」があり、呼吸はすべての動きを支える原動力で、ピラティスの基本です。
そのため「正しい呼吸」は、ピラティスで理想の結果を得るために欠かせない要素の一つです。
ピラティスにおける呼吸法の効果
呼吸は交感神経を高める、インナーマッスルを強化する、姿勢を改善する、心と身体を落ち着かせるなどの効果があり、ピラティスにおいて最良の結果をもたらします。
ここでは、ピラティスにおける呼吸法の効果をそれぞれ解説します。
交感神経を高める
正しいピラティス呼吸法を行うことで、交感神経が刺激され、体がリフレッシュします。
具体的には、深い呼吸を行うことで酸素が全身に行き渡り、日常生活でもより積極的に動けるようになります。
さらに、ピラティスの呼吸法を活用することで、ストレス軽減にもつながります。
深い呼吸はリラクゼーションを促し、心身のリセットにもつながります。
インナーマッスルを強化する
ピラティスでは、呼吸法を通じてインナーマッスルを集中的に鍛えられます。
特に胸式呼吸を意識することで、腹横筋や骨盤底筋といった深層筋が活性化され体幹が安定します。
結果として運動パフォーマンスが向上し、怪我の予防につながるのです。
またインナーマッスルの強化は基礎代謝の向上にも関与し、ダイエット効果が期待できる点も魅力です。
姿勢を改善する
ピラティスの呼吸法は、姿勢の改善にも大いに役立ちます。
胸式呼吸を正しく行うことで、背中や肩周りの筋肉が引き締まり、自然と姿勢が良くなります。
これにより、デスクワーク中の肩こりや腰痛の軽減が期待できます。
姿勢が良くなると内臓の働きも改善され、消化や代謝がスムーズになるという副次効果も得られます。
心と身体を落ち着かせる
ピラティスでは深い呼吸を意識することで自律神経が整い、心身の緊張が緩和されます。
具体的にはゆっくり息を吸い込み、吐き出すことでリラックス効果が得られ、ストレスの軽減や集中力アップ、さらにはエクササイズ効果アップにもつながります。
ピラティスの呼吸法「胸式呼吸」とは?
ピラティスの呼吸法である「胸式呼吸」は息を吸うときに肋骨を広げ、息を吐くときはお腹を引き締めて、肋骨を閉めていきます。
この呼吸のサイクルにより、お腹や腰回りが引き締められます。
胸式呼吸を習得することで、日常の動作にも役立つ安定した体幹が得られ、姿勢が改善されるでしょう。
正しく胸式呼吸を行うコツ
胸式呼吸を正しく行うためには、肋骨の動きを意識し、深い呼吸を行うことが重要です。
お家でも簡単にできるエクササイズを実践してみましょう。
仰向け・膝を立てた状態で始める
胸式呼吸の練習を行う際には、まず仰向けで膝を立てた状態から始めましょう。
この姿勢は腰や背中への負担が少なく、呼吸に集中しやすいです。
呼吸に集中することで、胸郭の動きをしっかり感じられます。
肋骨を広げるイメージで
息を吸うときには、肋骨を広げるイメージを持つことが大切です。
肋骨を広げることで、自然な呼吸の際に働く横隔膜が十分に働き、深い呼吸が可能になります。
また腰が反らないように注意することでインナーマッスルが働き、背骨の安定性が保たれるため、胸式呼吸のメリットが最大化します。
息を吸うたびに肋骨が広がり、身体全体がしっかりと支えられている感覚を意識しましょう。
鼻から吸って口から吐く
ピラティスの呼吸法では「鼻からゆっくりと息を吸い、口から長く吐くこと」が基本です。
この呼吸法を行うことで、酸素を効率よく取り込み、リラクゼーション効果を高めます。
呼吸を深く行うことで、インナーマッスルがさらに強化されます。
ゆっくりとした呼吸リズムを保つことで心身の安定感が増し、エクササイズの成果をより感じられるでしょう。
マンツーマン指導で正しい呼吸法を学ぼう
ピラティスの呼吸法を身につけるには、専門のインストラクターによるマンツーマン指導が理想的です。
プロの指導を受けることで、自分では気づきにくい呼吸のクセや姿勢の問題点を正しく修正できます。
またピラティスは、たった1回で満足のいく十分な結果は出ません。
定期的なレッスンを通じて正しい呼吸法をしっかりと習得し、目標とするボディラインに早く近づきましょう。
まとめ
ピラティスの呼吸法はインナーマッスルを強化し、姿勢を改善するだけでなく、リラクゼーション効果も期待できます。
自宅で簡単に実践できる胸式呼吸から始め、結果がなかなか出ない場合はマンツーマン指導を受けて、正しい呼吸法を身につけましょう。
ピラティスを通じて、健康的でバランスの取れた身体を目指したいのであれば、高知市にあるピラティススタジオ「アルブライト」にご相談ください。
執筆者情報
上田翔太(アゲタショウタ)
国家資格:理学療法士を保有。
高知県内にてピラティススタジオ・パーソナルジム2店舗運営している。
健康〜美容目的の方まで年間2000件以上のパーソナルレッスンを実施している。